気持ちいいもんじゃないが、ゴマすりもスキルだよな。
常々思っていることがあるんだが、ゴマすりってやつも一種のスキルだと思う。
しかも、超一級の有益なスキルだ。
程度の差はあれど大概の人は多少は使うだろう。まぁゴマすりという言葉を使うと嫌な印象があるけども、人と上手くやろうと思ったら適度に合わせたり、ある程度の同意や共感もするのは当たり前ともいえる。
ただ、周囲から白い目で見られるのは極端なゴマすりってやつだ。
特に害がないなら文句も少なかろうと思うんだが、能力もないのにやたらと出世したり、極端なヨイショや同意のせいで、上司や経営陣の視野が狭くなり暴走を引き起こすことが多々あるという事があるから文句も言いたくなるってもんだ。
とも言え、ゴマすりの文句を言いたいわけじゃない。
ゴマすりも生き残りをかけた立派なスキルだ
ここで問題なのは周囲に不満をまき散らすゴマすり、嫌われる理由の多くは仕事はそんなに出来るタイプじゃないヤツがやってると周囲から白い目で見られる。
でもね、これしゃあねぇよなって思ってる。
ていうか、一種のスキルではあるし、生き残りをかけた手段でもある。
野心でもってそうする人間もいると思うけど、それが目的を達成する手段であるならゴマするしかないわけだがらいいじゃないか。
なんというか評価されるべき仕事での要素ってのは沢山あると思うんだ。
実務能力はもちろんだけど、コミュニケーション要素とか、ムードメーカー要素とか色々評価できるものはある。
例えば、自分は仕事が出来るほうじゃないと思っている人が、その分を別の要素でカバーしようとしてるとしたらどうだろうか。それが所謂ゴマすりだったら。
「それはゴマすりじゃないよ」と言う人も居るかもしれないが、本人が望む望まないは別として結果として妙な出世をしたらゴマすりと言われるかもしれない。
ゴマすりを完全否定しようとしてみても、それは所詮『強者の言い分』なんじゃなかろうかと。
それこそ、自分がいつクビになってもおかしくないほど仕事が出来ず、転職もままならないなんて認識してるヤツだったら、ゴマすってでも生き残ろうと思うかもしれない。だってクビ=死かもしれないから。
まぁゴマすりが出世のキーになってるような会社は確かに存在する。出世したヤツがみんな嫌な奴ってわけじゃないが、とてつもなく嫌な奴が一定数居たりするから困る。
まぁ、不満があるなら自分もやりゃいいって部分があるからね。ゴマすりを否定するよりは、会社・組織の問題を指摘するのが正しいのだろうね。